「ツボ」を刺激して体のバランスを整える

こんにちは。
毎日、冷え込みが厳しくなりましたね。
気がつけば、二十四節気の大雪(たいせつ)も過ぎ、雪の季節が近づいて参りました。
大雪(たいせつ)とは、いよいよ本格的に雪が降り出す頃のことを言います。
また、重たい灰色の雲におおわれた空のことは、雪曇(ゆきぐもり)と呼ばれているそうです。

寒さに負けないよう、お体の調子を整えるのに、ヒントになる「ツボ」『経穴』(けいけつ)のお話をさせていただきます。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。

ツボってどこにあるの?

一般的に言われています「ツボ」とは、正式名称は『経穴』(けいけつ)と言います。
数にして、361の「ツボ」『経穴』(けいけつ)があります。

そして、この『経穴』(けいけつ)は、『経脈上』(けいみゃくじょう)にあります。
体の中には、生命活動に必要なエネルギーである気血を、全身に巡らすために連絡路のようなものがあります。
そのことを『経絡』(けいらく)と言い、『経絡』(けいらく)のなかに、『経脈』(けいみゃく)と『絡脈』(らくみゃく)の2つの「エネルギーライン」があるのです。

『経脈』(けいみゃく)は、体を縦方向に走るメインルートのようなもので、例えるならば、線路のようなものでしょうか。
『絡脈』(らくみゃく)に対して表皮から深い部分にあり、臓腑との関わりが強いのが特徴で、一般的に『経絡』(けいらく)と呼ばれているのは、実は、この『経脈』(けいみゃく)に相当します。

それに対して『絡脈』(らくみゃく)は、横行したり、斜行したりして、本幹の『経脈』(けいみゃく)をお互いに連絡しているものです。
例えるならば、鉄道の駅と自宅近くのバス停を結ぶ、バスのルートのようなものです。

そして、「ツボ」である『経穴』(けいけつ)は、何にあたるかと言いますと、“駅”のようなものになります。

経脈・絡脈・経絡・経穴との関係性

『経脈』(けいみゃく)と『絡脈』(らくみゃく)の2つの「エネルギーライン」が、滞ってしまうと、流れが悪くなり、渋滞してしまい、凝りとなってしまいます。
『経脈』(けいみゃく)の通り、流れ、つまりを良くすると、体全体のバランスが良くなります。
逆に、このバランスが崩れたとき、「バランスが崩れたから、何とかして」というサインを『経穴』は出してきます。
それは、バランスが崩れたときに、臓腑から『経絡』(けいらく)を通じて反応が出るからです。

『経穴』(けいけつ)が、どの『経脈』(けいみゃく)に属しているのかを知っていることが大切です。
特に、『十二経脈』(じゅうにけいみゃく)は、六臓(肝・心・脾・肺・腎・心包)六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)にそれぞれ対応しているため、臓腑との関わりが強い『経脈』(けいみゃく)という意味でも重要です。

よって、『経脈』(けいみゃく)の走行部位や、臓腑との関わりを知ることが、アプローチする根拠に繋がり、結果と効果に違いが表れます。

どんな結果と効果があるの?

例えば、お顔のリストアップしたい場合の時は、お顔の前面には、胃経と大腸経という消化器系と関わる『経脈』(けいみゃく)が流れています。
その『経脈』(けいみゃく)に沿って、『経穴』(けいけつ)を刺激することで、浮腫みが改善されて、便のお通じも良くなり、お肌の状態も良くなって、リストアップに繋がるわけです。

それだけではありません。
胃腸の働きをメインに調整する足の三里(さんり)や合谷(ごうこく)といった『経穴』(けいけつ)をお顔の『経穴』(けいけつ)と一緒に選択することで、相乗効果が期待でき、よりお顔の張りやお肌のツヤが良くなります。

経絡セルフケア

本日は、『経絡』(けいらく)を一気にケアするとっても簡単な【経絡セルフケア】をご紹介いたしますね。

最初にお話ししたように、こうも寒いと、気血が滞ってしまい、“冷え”も増して、体の不調に大きく関係してきます。
冷えてしまった筋肉は、硬くなり、収縮力も弱くなり、血流も悪くなります。
血流が悪くなると、体全体の巡りが悪くなるため、気の流れも悪くなると考えられます。
気は、『経絡』(けいらく)に沿って、流れているので、気の流れが、悪くなると、『経絡』(けいらく)の対応臓器が、弱まります。
対応臓器が、弱まるということは、血の再生や流れも悪くなり、体全体の不調に繋がります。

そこで、重要な『経穴』(けいけつ)や『経絡』(けいらく)がたくさん集まっている肩・肘・手首・股関節・膝・足首などの関節をケアしましょう。
ケアの方法は簡単です。
回すだけです。できれば、手首、足首は100回、回してください。
もちろん、痛みのあるところは、避けてくださいね。
軽く、無理なく、優しく行ってください。

それだけで、『経穴』(けいけつ)や『経絡』(けいらく)がバランス良く刺激されるため、温かくもなり、とても効果的です。

ぜひ、日常の生活の中に取り入れて、気血を巡らせて、体も温めて、【経絡セルフケア】で、寒さに負けないようにお過ごしくださいね。

次回は、もう少し詳しく、中医学から学べる、予防医学のお話をさせていただきますね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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