高齢者とアロマ

こんにちは。
本日もよろしくお願いいたします。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

同居している主人の父が、誤嚥性肺炎を起こし入院しました。90歳近い義父ですので、飲み込む力が低下し、気道と食道を分ける弁の動きが鈍く、食事の際に気道の方にも食べ物が入ってしまうようです。
入院前は食欲もあって、何でも食べてはいましたが、よく噛まず早食いの傾向がありました。
「ゆっくり噛んでね」と伝えても何十年の癖はなかなか直りません。そのような食べ方もあっての誤嚥性肺炎でした。

ブラックペッパー

入院中少しでも早く回復するようにアロマで何かできないかなと調べてみました。
「高齢者に見られる症状とアロマテラピー」の研究報告からヒントを得て、嚥下障害高齢者に対するブラックペッパーの香りによる嚥下反射の誘発を試みてみました。
毎日病院に通い、食事の介助もしていたので、ブラックペッパー入りのアロマスプレーを持参して、試みてみました。

アロマスプレー

義父は食欲旺盛の状態でしたので、スプレーをすると「お煎餅が食いたいなぁー」とか、「餅が食いたいっ」などと言っていました。
食欲が出てきて唾液の分泌も多くなってきたのでしょうか、だんだんと飲み込む力が戻ってきました。
ただ、もともとの早食いはなかなか直りませんので、ひと匙ひと匙ゆっくり食べさせていました。

ラベンダーが

もうひとつ、ラベンダーを入れてたスプレーとオイルを作って持っていってました。高齢者施設で、ラベンダーの香りが転倒予防に効果が見られたという報告がありましたので歩行訓練のときに使っていました。
一度は寝たきり状態になっていた義父でしたので、なかなか歩行練習も嫌がり、どんどん筋肉も落ちて細くなっていきました。毎日、足をマッサージし足首が固くならないようにケアしていました。その時にもラベンダーをブレンドしたオイルを使っていました。
退院に向けて始めた歩行訓練、転倒することはなく、少しずつ歩けるようになりました。

乾燥肌対策

退院してからも体を拭いたときは乾燥しがちな肌のケアにアーモンドオイルとホホバオイルにバニラとラベンダーの精油のボディオイルでトリートメントをしていました。
なかなか、お風呂に入れないケアとして足湯のあと、体を拭いたあとのトリートメントはとても気持がよかったようです。

何はともあれ

自宅での介護は心の準備だけではなく自宅内の改築やそろえるものもありバタバタしていました。実際にやってみないとわからないことばかりでしたので介護する側もストレスは知らずにたまっていきました。
そんなときに助けられたのがアロマ、香りでした。

自分へのご褒美

自分の好きな香りで気分転換したり演出することで介護にどっぷりはまらず気持ちを楽にしていられました。
もちろん、ご自分の好きなことをすることでも気分転換ははかれます。
でも、時間のない時に1、2秒シュシュっとするだけで簡単にできる香りの気分転換はお薦めです。

お部屋に

殺風景な義父の部屋に赤いガーベラの花を飾りました。花言葉は「一歩」という意味があるそうです。
一歩一歩ゆっくり元気になってもらいたいという願いを込めて。

これからも、香りを用いた高齢者ケアについてもお話しさせていただきますね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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